mokomoko

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2020/12/20

稲葉俊郎さんとのクロストーク

『天国』展のオープニングでは、医師で今年の山形ビエンナーレの芸術監督もされてました稲葉俊郎さんをゲストにお迎えし、クロストークを行いました。

この2020年という忘れもしない年のおわりに、稲葉さんをお招きしてトークをした事はきっと特別なことだったのだろうと思いました。


今回の『天国』レポートは、作品についてももちろん書いていきたいですが、もっと根本的なアートのこれからの役割について色々と考えたことを自分なりに書きとめていきたいなあと考えてます。

もういよいよアートめっちゃ大事な時代に突入です!



稲葉さんとの出会いを少し書きますと、数年前に自分自身が手術と入院を経験した事が今思えば最初のきっかけです。

入院して、病室のベッドのまわりに、写真を貼ったり絵を貼ったりしようとしたら、看護師さんに止められてしまいました (私は自分の居心地のいい巣を作りたかった。) 
まあそっからどんどん気が滅入ってしまい、真っ白で何もない空間に閉じ込められてしまったショックからなのか、手術が1度では済まなくて第2ラウンドまでいってしまい、入院期間ものびちゃって、精神的にもドン底で。
予定してた個展も泣く泣くキャンセルしちゃったりで。だめだめゾーンまっしぐらでした。しばらくの間、記憶ないくらい何もしてなかったと思います笑。

そんなズタボロがぐんぐん回復したのが、絵を描いて描いて描きまくった事でした。1番の特効薬でした。
やっぱり絵がないと全然だめだわ。と思ったのでした。

そこから数年後に稲葉さんの赤い本を読みました。
そこには、まあ分かりやすく自分の体験した何故ドン底だったのかの答えが分かりやすく優しく文字で綴られておりました。
めちゃくちゃ感動しました。


アートと医療は別じゃない。全てのあらゆるジャンルはひとつに繋がってる。人のいっこいっこの細胞レベルで地球も宇宙もひとつの全体だって。

気づきそうでなかなか気づけないひとつひとつを丁寧に教えてもらえた瞬間でした。
まるで神さまみたいな本だなあと思ったのでした。



つづく


クロストークのようす。こちらの写真、桜ヶ丘ミュージアムの方が撮って文字を入れてくれたものです。背景の“しだれざくら”がなんとも心地よくて気にいってます。

桜ヶ丘ミュージアム学芸員の森田さんが司会進行をしてくれました(^^)

今回の展覧会の担当をしていただきました。
本当にお世話になりました。

当日は、たくさんのお客さんが参加してくれました!
状況をふまえて、急遽、換気のよい通路で行いました。
参加していただいたみなさま、ありがとう!!

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