長井作品は、とにかく多い!!
あきれるほどに多作!
そして画面の中でひしめき合うモチーフの数々。
たぶんその訳は、頭の中の宇宙が突如ビッグバーンを起こしたから。
それは、高校生の時、初めて長井家にインターネットがやってきたからに間違いないです。
それまでは、日々の暮しから、または本の中やマンガ、ゲーム、アニメから、直に手にとって触れながら頭の中は広がっていきました。
それが、いきなり白い箱ひとつで、どこでもドア状態。
狂ったように検索検索検索検索!
当時から好きだったBeatlesや、ヴィンテージのバービー人形やオモチャ、60年代のビジュアルを浴びた浴びた!
今でも、例えば、雪山なんて画像検索したりすると、色々な色の雪山が出てきます。
雪の色はそれこそ無限です。
場所によって、気候や天候、時間によっても様々!
ピンクの雪山も、ブルーもイエローも、グリーンの雪山もある。と、いうことが登山家でなくても知ることができました。
私の頭の中のふちは大きく膨張したわけです。
それから、なんと。“ Big Bear ”の瞳の中には、“ Bit Coin ”が入ってます!
ほんとにです。
2008年、地球にこのビットコインのアイデアが投下されました。
アイデアを元に実現化され翌年に完成したそうな。
ビットコインの仕組みであるブロックチェーンってまさに、
“ ぬりえのふちがきえるじゃん!”
と思いました。
インターネット上で、みんながそれぞれを管理するシステムです。
分かりやすいのが、ビットコイン。
それまでは、一部の権力がお金を管理、独占してたかもしれない。だけど、インターネット上でみんなで出入りを確認できて管理できたらいいよね。
まあ、今はいろんな不安なイメージのが強いかもしれないけど、始まりはいつもそうなんだって思います。
コーヒーや、チーズや、ウニを最初に見っけて食べた人を私は讃えたい!
そしてこの中央集権的、じゃないアイデアが浸透したらなんて身軽な世界になるだろう。ワクワクでしかない。
自分は主に、超絶アナログな画家であるけれど、確かにテクノロジーと一緒に大人になり作家になってます。
一見繋がりはないかもしれないけれど無視はできない。
5歳でスーパーマリオと出会い、ゲームからインターネット、ブロックチェーンという思想から、沢山の刺激を受けてます。
果てしなく続くテクノロジーの進化には不安も沢山あるけれど、“ ぬりえのふちが何かを超えていくんじゃないか ”という遊園地のようなワクワクも感じています。
もしも、昔の画家達がインターネットに出逢っていたらどうだったんだろう。って妄想してみてもおもしろいです。