mokomoko

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2019/11/29

ぬりえのふちはきえていく。


“ Big Bear ”

長井作品は、とにかく多い!!
あきれるほどに多作!


そして画面の中でひしめき合うモチーフの数々。


たぶんその訳は、頭の中の宇宙が突如ビッグバーンを起こしたから。


それは、高校生の時、初めて長井家にインターネットがやってきたからに間違いないです。


それまでは、日々の暮しから、または本の中やマンガ、ゲーム、アニメから、直に手にとって触れながら頭の中は広がっていきました。


それが、いきなり白い箱ひとつで、どこでもドア状態。

狂ったように検索検索検索検索!

当時から好きだったBeatlesや、ヴィンテージのバービー人形やオモチャ、60年代のビジュアルを浴びた浴びた!



今でも、例えば、雪山なんて画像検索したりすると、色々な色の雪山が出てきます。
雪の色はそれこそ無限です。

場所によって、気候や天候、時間によっても様々!
ピンクの雪山も、ブルーもイエローも、グリーンの雪山もある。と、いうことが登山家でなくても知ることができました。

私の頭の中のふちは大きく膨張したわけです。



それから、なんと。“ Big Bear ”の瞳の中には、“ Bit Coin ”が入ってます!

ほんとにです。

2008年、地球にこのビットコインのアイデアが投下されました。
アイデアを元に実現化され翌年に完成したそうな。

ビットコインの仕組みであるブロックチェーンってまさに、

“ ぬりえのふちがきえるじゃん!”

と思いました。

インターネット上で、みんながそれぞれを管理するシステムです。

分かりやすいのが、ビットコイン。

それまでは、一部の権力がお金を管理、独占してたかもしれない。だけど、インターネット上でみんなで出入りを確認できて管理できたらいいよね。

まあ、今はいろんな不安なイメージのが強いかもしれないけど、始まりはいつもそうなんだって思います。

コーヒーや、チーズや、ウニを最初に見っけて食べた人を私は讃えたい! 


そしてこの中央集権的、じゃないアイデアが浸透したらなんて身軽な世界になるだろう。ワクワクでしかない。




自分は主に、超絶アナログな画家であるけれど、確かにテクノロジーと一緒に大人になり作家になってます。

一見繋がりはないかもしれないけれど無視はできない。

5歳でスーパーマリオと出会い、ゲームからインターネット、ブロックチェーンという思想から、沢山の刺激を受けてます。

果てしなく続くテクノロジーの進化には不安も沢山あるけれど、“ ぬりえのふちが何かを超えていくんじゃないか ”という遊園地のようなワクワクも感じています。



もしも、昔の画家達がインターネットに出逢っていたらどうだったんだろう。って妄想してみてもおもしろいです。













2019/11/26

北極の空におまじないを。


“ おまじない ”というタイトルの作品。

これは、北極圏を描いた作品です。




イヌイットの長老が、以前から
“ 空が変わった!”と、気候変動について警告していたそう。

実際に最近では、北極圏での磁極のズレが心配されているそうです。

地球は、磁石なんです。
(知らなかった!)

今、磁極が急にスピードを上げて移動し始めたんだそう。


地球温暖化に、気候変動、汚染、破壊、
何度も“ にんげんさま ”の勝手で傷ついた地球をいま一度、にんげんさまの目線をやめて見つめ直したい。


優しくしたいし、傷ついてるならば、
“おまじない”をしてあげたい。


おまじない、祈り、念力、想念。日々の暮らし。

無関心が1番いけないよね。


スマホの画面もそりゃ楽しいけど、空をみたり、自然にふれたり、再確認も今すごく大事!


道端に生えてる草だって、見慣れたいつもの風景も、奇跡が沢山集まったもの。

だって、本物の植物の緑の美しさには、いくらの名画も敵わないよ。


北極の空は想像だけれども、どうか、空が元気にもどりますように!!と、おまじないをかけながら描きました。



きっとイヌイットのみんなも毎日おまじないをしてるのだろうな。









2019/11/22

家って小宇宙ーーー。

“ 美しい宇宙 ” “ 家って小宇宙ーーー !” “ お月ちゃん ”

アトリエが天文台の近くにあります。

宇宙を毎日身近に感じながら暮らしています。なかなか良い感じです。

小さなころから、天体や星や惑星や、宇宙が!すごく好きです。

めちゃくちゃ未知で、分かんないすぎるから!
そして、自分の名前には2つの月が見ている。
月には意思があるような気がしてる。
自ら光ってないところが、実はステキ。

気になって気になって、見えないけれど、知らないけれど、なんだか知ったつもりになって描いた自分の中での宇宙系作品!!

家って小宇宙ーー!は、ひとりひとりの小さな惑星。星の王子さま。
みんなの愛する薔薇はどんな形でどんな色だろう。
この世界から切り取られたスクラップの山々。

お気に入りのマグカップにお茶をいれて、お気に入りの音楽をかけながら、絵を描いたり手芸をしたり。それが自分の小宇宙。
安心で安全な小さな惑星。

案外、宇宙のずっと先にも、テーブルがあって食卓があって。暮しがあったりするんじゃないかな??

なんて想いを馳せながら描いています!

    “家って小宇宙ーーー!”
      “お月ちゃん”
       “美しい宇宙”





2019/11/20

ピクニックの続きを。

ピクニック英語picnicフランス語pique-nique)とは、散歩などの途中に野外で食事をすること[1]


建物の中で済ますことを、外に出て、自然に触れて、食事をしたり、歌を歌ったり、スキップをしつつ、本を読んだり、昼寝をしてみたり。

ピクニックとは、なんと陽気で開放的で素晴らしい遊びなのでしょう!


2012年に、ADギャラリーで、同じサイズで同じ場所に『ピクニック』というタイトルで作品を発表しました。

その時の展覧会のタイトルは、

“続・ほんとうかもしれない”


開放的で自由そのものである、自分の描く世界が “ほんとうかもしれない” という儚い夢を描いた作品です。


今回は、“やっぱりほんとうだと思う!” という強い気持ちと共に、『ピクニックの続きを』というタイトルで展示しました。

やっぱり私は、この世界に見えてるものが好きだし、全力でそれらを見て感じて、時々傷ついては、だけどやっぱり大好きでいたい。


“どこかと、どこかでドラマチックは折々と”(2013年 個展タイトル)

時々は、決定的な瞬間が訪れる、そうでないと、やっぱり悲しいじゃない!?


そんな事を想って描いた作品です。
ピクニック、ぜひ会場でみてください!


2019/11/17

始まりました、無事に。

『ぬりえのふちがきえていく』展、無事に始まりましました!

今ようやく、ふ〜〜〜〜。と、なってます。


初日から沢山の方に観てもらえています。嬉しいです!!

今回は、令和初、2019年が終わり、再び0地点へ。2020年へとのことで、色々なメッセージと願いを込めた展示になります。


自分が見てきたこの世界の全ての事に、いま一度真っ直ぐ向き合いながら。

この世のあらゆる物、事象について、自然のこと、宇宙のこと、夢について、お金のこと、テクノロジーのこと、大好きな人形、小物、生き物、空想、現実、家、環境、人々、……もっともっと全ての事に対して。

これまでの既存のふちが果たしてどう変わり、どんな未来へリレーできるのか。
また、どんなアイデアのふちが有り得るのか。それはステキかな?そうでもないかな??
だけれども、全てが完全体って、ベストって、、、難しいよねぇ。どうしてなんだろう。

なんて事を沢山グルグル考えて描きました。

今回のリリースをひとまずにです。
また、ブログ更新していこうと思います。



『 ぬりえのふちがきえていく 』

子どもがぬりえをする時、最初は線を意識しながら塗っていくのですが、だんだんと、線からは色がはみ出し、線は消えて、色の洪水のように溢れかえっていくのを見ました。

そんな時に、今回の展覧会のタイトルを見つけました。

それは、規定の枠をずんずん超えて、さらなる未知なるものへの旅の途中のように見え、とても素敵な光景でした。

自分の作品もほとんど下書きをしないです。

未だ見ぬものが見たくて、その一心で絵を描きます。頭の中のエスキースのはるか上の極上を目指しています。


ぬりえのふちは消え、その遥か向こう側にたどり着けた時にこそ、新しい世界が生まれます。


長井朋子




2019/11/08

ぬりえのふちがきえていく

個展、『ぬりえのふちがきえていく』いよいよ、来週15日、金曜日よりスタートします!

作品集荷も無事に終え、色々なほうれん草も経て(大切な連絡業務)、後は設営に臨むのみです!!ドキドキ。ドキドキ。



今回は、約1年空いての東京での個展です。

自分と一緒に大人になっていった時代、“平成“を経て新たなる“令和”の時代へ。

令和になって初めての展示。

これまでと、また未来に向けて色々な想いやメッセージを込めました!

観てくれるみんなの想像力で、それぞれを感じとってもらえたら、1番嬉しいです。


みなさまのご来場、めっちゃ楽しみにお待ちしております。
初日にはオープニングパーティーもあります。
トークもします。


もし良ければ是非にです!(^o^)

Let's go to 2020
時代は、平成から令和へ  世界は、2020年へ