mokomoko

mokomoko

2018/08/14

医師と建築家と画家と。その二

昨日のつづきを。
 
 
夏の半ば、ちょっと暑さも落ちついた頃、だけど、まだまだ暑く、窓を覆ったゴーヤの葉の隙間から射す光がキレイ過ぎた日曜日。


医師と建築家と画家がそろった日。


分かりやすく、名前がつけられて別けられてるそれぞれの分野であっても、想いや目指す世界が同じであったこと。
 

一部が全体であった、とてもスペシャルだった日。
 
 

 
7月の頭にベトナムへ行きました。
 
ある夢のようなステキな計画を胸にして。
長井作品のスーパーコレクターOさんのお宅へおじゃましてきました。

ベトナムで、Oさん監修、長井ハウス(長井villa)を作りたいね大計画。

髙橋一平建築で、内装は長井ワールド。

いまだかつてない、ホテル。

隅々まで洗練された、ものすごく意識の高い場所を提供する施設。
ありふれたリゾートホテルとは違うスペースが作れたら面白いんじゃないか。

そんな話から妄想がスタートし、本当に現地を視察しに行ってきたのでした。


まだ先の話かもしれないけれど、きっと楽しい未来があると思っています。



髙橋さんは、震災の後に仙台に保育所を建築されました。

私はその保育所の一部、プールに絵を描いたり、看板やプレートを描いたりしました。

外観が鏡のようになっていて、草木や景色が映りこんでいて何とも魔法的な建築を手掛ける髙橋さん。



“ぼくは、お風呂がお風呂だけな事は嫌なんですよ、お風呂に入りながらごはんが食べたいんですよね。”って真面目な顔して話す髙橋さん。

お風呂が台所と一緒だったら生活どうなっちゃうの??て多くの大人は思うと思います。
当たり前の事は、当たり前でもないことだって沢山あって、お風呂に入りながらホットケーキを焼いて食べたって全然良いと思います。

常識と決まりをつけて、これはこう。
この形。あれは、あんな色でこの位の大きさが便利。ジャストサイズ!
と色々なものや様式や、建物にしても、病院のルールにしても、
決まりがあると、つまるものも、つまらいことにしてしまう。

アーティストだから、やっぱり変だよねぇと、思われがちなんだけど、
型があってそれ通りより、変わってる方が、自然だし、身軽だし、気持ちがよい!と思います。
窮屈にすればするほど、ストレスフルになっていく。
だいたい世の中の型が決まってきたのなんて、地球レベルでいったら最近の話。



そんな髙橋さん、今月の新建築の表紙に!

またまた新感覚な、集合住宅を手掛けていました。

“混沌とした現実に対し、人間は常に素朴で野性的に楽しみながらいきている。”

“人間の原始性を見つめ、次の自由を予感する”
と、髙橋さんらしい言葉で締めくくってた。




色々な角度から物事を考えて、自分の考えを持っていて、しっかり技術も腕もあり、その道のプロフェッショナルな人を私は魔法使いだと思っています。

それぞれが得意分野を発揮して、ひとつの調和を目指そうものなら、きっと世界がめっちゃ良くなるだろうと思います。


私は自分がすごくラッキーだと思っていて、周りには良いことを教えてくれる魔法使いが沢山います。
(限られた人だけが魔法使いではなくって、人はそれぞれがどこか何かが得意な魔法使いだと思っています。)

受けとった良いこと全てを、視覚化して魅せていくことが、自分の役割だと思っています。



混沌としすぎた世の中を、もっと柔らかく丸く、忘れ物をいつでも取りにいけるような世界にしていきたい。

と、そんな気持ちになった、
“美しい日曜日”(本当にある長井作品タイトル。笑)
でありました。
 
  髙橋一平さん建築が表紙の、新建築8月号!
ぜひ、本屋さんで探してみて下さい(^^)

0 件のコメント:

コメントを投稿